読売ジャイアンツのピッチングコーチと監督を兼任している巨人(夫)はどんなに疲れていても妻への解説を厭わない。
「8月すぎてからのゲームってのは分かんないんだよ。選手だっていろんなとこにガタがくるもんなんですよ。」
~「そうだよねえ、今日もこの暑さだもんね、いくら鍛えてても疲れが出るよね。」
「当たりまえだろ。オレだって今日はびっちょり汗かいてズボンの色がかわっちゃうんだぜ」
~「… … …?」
黙っていればよいのは分かっているが、酒の勢いもあり私は耐えられなかった。
~「どのへんの色が変わったの?」
「ぜーんぶだよ、茶色が焦げ茶になっちゃったの!汗で!」
~「でも、さすがに膝下まで色変わんないでしょ。せいぜい、太股あたりとか、股間のあたりでょ。」
ああ!とまらない、突っ込まずにいられない。
~「あ、でもそれじゃマズイね。…お漏らし的な…お客さんの前出れないじゃん!」
誰か私の口を止めて!
~「それに今日、ズボン茶色じゃないし。グレーだし!」
言ってしまった…
「人をバカにすんじゃないぞ。人を。」
~「ただ、あたしは話盛りすぎだと思ってぇ」
「…確かに盛りすぎた部分はある。」
おっと!今夜はキレない?
「寝んぞ。アフガン帰りの俺でもさすがに明日起きれねえ」
どうやら疲れすぎて本格的にモラれないらしい。
どうぞ、どうぞ。ランボー様、お疲れでしょうから早くお休み下さい。