雨のち晴れ

子育て・考えたことやたわいのない日常を綴った日記です

スポ少について親が知っておいたほうが良いと思う事。

この春、子供にスポ少はどうかをと考えている方もいるのではないかと思う。

 今回は、スポ少はどうかと考えている人の為に、ここ何年かの経験を通して感じていることをまじめに書いてみようと思っている。少しでもお役にたてば、と思う。

 

 

 目次

 

 

スポ少の目的や成り立ち

スポ少は、子供達にスポーツをする喜びを知ってもらったり、スポーツを通して健全な心と体を育てる事を目的としている。

主となるスポーツ以外に、豊かな人間形成の為に文化・野外活動やレクリエーションをする事もある。その他、地域との繋がりも重視していて、地域活動に参加したりもする。

 

活動は地域の人や保護者の無償の協力で成り立っている。地域の人というのは元保護者や、元団員というところが多い。

 

たいてい団費(習い事でいうなら月謝)は運営費や試合への参加費、スポーツ保険などに当てられ、基本的に指導者への指導料は含まれない。

 

運営は PTAと同じような形で父母会が組織され、事務局や役員を置いて、試合の調整や団員への連絡、会計、使用施設の手配、道具の管理など活動に必要な様々なお手伝いをしている。

 

スポ少の活動が地域の人や保護者の任意の協力の上で成り立つという性質上、活動には保護者による様々なサポートが必要となる。それを円滑にすすめるために保護者同士の決め事があり、話し合いも発生する。そこをよく理解しないで普通の習い事の感覚で入ってしまうと、苦痛に感じてしまうかもしれない。 

 

スポ少に入る前に確認しておきたいこと

スポ少はこのような成り立ちをしているので、入団の際は子供だけではなく親も陰ながら活動に参加するという意識を持たないと継続は難しい。なので、親にどの程度の協力を求められるのかというところは、入団を考える時、避けられないポイントだといえる。

 

保護者の協力をどの程度要求されるのかを確認する。

たいていのスポ少はホームページをもっているので、活動方針やスケジュールなどを見る事ができる。でも具体的に「保護者の協力をどの程度必要とするのか」といった時間的な制約を載せているスポ少は殆どない。

 

 何故だろうと、うちのスポ少の場合で考えてみると答えはすぐに出る。 流動的なので載せにくいのだ。チームの人数によって、保護者の負担も変わるし、(当然人数が多い程、負担が分散される)シーズンによっても違う。公式戦で勝ち進めばその分試合も増える。 低学年と高学年でも全く違う。

 

そのあたりの事は実際入団している保護者に聞いてみるのが1番よい。知り合いがいない時はホームページ上の問い合わせフォームなどがあれば、そこから問い合わせてみるのも良いかもしれない。

 

また、どのスポ少でも見学や体験入団を設けていると思うので、参加した際に聞いてみるのも手だ。

 

土日に仕事が入り、協力出来ない事もあるが、可能か?小さな子供を連れての当番は可能か?車の運転に自信がないけれど、どのくらいの距離を運転するのか? など、不安な点は入団前に確認しておきたい。

 

そのスポ少の保護者の意識の高さに注目

冒頭でスポ少はスポーツを通しての子供の心身の育成を目的とするとは言ったものの、実際は一括りにそう言えるものでもない。保護者の意向が反映され、同じスポーツでも団体の個性が出る。

 

上達させたい、勝たせたいという意識の強い保護者は熱が入る。試合はおろか、練習も見学し、家に帰ってから子供との自主練も厭わない。

熱心な保護者が多ければ、子供達のために、団のためにと、あれもこれもと協力したい事が増えていくものだ。

 

 もっとも、うちの団の場合は、保護者の過剰な協力には待ったをかけている。行き過ぎはトラブルの元となるし、保護者の負担が大きすぎると対応出来ない親は居づらくなる。団の存続にも関わるという、監督の判断によるものだ。

 

熱心な保護者の子供はやはり上達する。一方、仕事や家族の事情であまり関われなかったり、熱心すぎるのはどうも…と考える保護者もいる。この保護者間の温度差が厄介で、どちらが良いとも悪いとも言えない。

 

上手くやっていく為には、双方がお互いの考え方を認める事だ。

熱心な保護者は、それぞれの家庭には考え方や事情があり、誰もが自分と同じように関われる訳ではないという事を理解しなければならないし、事情があってあまり関われない保護者や距離をおきたい保護者も、違う保護者に自分の子を無償で面倒てもらっているのだという現実を理解し、可能な限りのお手伝いはやる姿勢を示すべきだ思う。

 

 いずれにしても、知り合いに聞いたり、見学や体験に参加した際は保護者の雰囲気も観察しておきたい。

 

指導方針・チーム運営状況を確認

親の視点の事ばかり挙げてきたが、最も重要なのは、子供のためになるか、その子に向いているかどうかという点だ。

 

とりあえず体力作りの為にスポーツをやりたい、お友達作りに、という子にはどんなスポ少でも向いている。それこそがスポ少の理念なのだから。

 

そして、なにより子供自身そのスポーツを楽しんでやれるかどうか、やる気があるのかどうかという点。

 

 言うまでもないが、少年団でも強豪と言われるチームは競走も激しい。指導のレベルも高いし、試合や遠征も多く、その分費用もかかるが、負けず嫌いでやる気がある子はどんどん伸びる。

 

 

チームの運営状況を見る際は、指導が行き届き、挨拶・整理整頓などの躾は出来ているか。コーチは子供のスポーツマン精神に反するような行為を容認してはいないか。高学年は練習に集中出来ているか。などの点に着目すればよい。低学年はどこも似たようなもので出来なくても仕方が無い部分もあるが、高学年はチームの顔。自分の子供が低学年でも高学年の様子を見てみると分かりやすい。

 

 そして最終的には、自分の教育方針で大事にしている部分と照らし合わせて、親が納得できる指導をしていれば良いと思う。

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スポ少に入団したら心掛けておきたいこと

スポ少での保護者間のトラブルについての投稿をみると、難しいなあと思う。せっかく入ったのだから、親子で気分良く活動したいものだ。実践していてこれならば比較的上手くいっているのではないかと思う事などをいくつか挙げてみようと思う。

 

指導者に不満があっても文句を言わない

保護者はコーチのチーム運営に口を出さないこと。たとえ経験不足のお父さんコーチだろうと、コーチはコーチなりに考えて指導しているので、まずはお任せして見守る姿勢が大事。

少年団の殆どのコーチが経験豊富なプロのコーチというわけではない以上、文句を言いたくなる状況はあるとは思うけれど、保護者が口を出しはじめると大抵ろくなことにならない。どの保護者も我が子、我がチームが一番かわいいのでどうしても親のエゴがでる。

 

 

勝ちにこだわる保護者が下手な子供も平等に試合に出すコーチに文句を言ったり、保護者同士で不満を漏らす事。逆になかなか試合に出して貰えないので文句を言うなどは論外。

 

これは、初めて入団した際、父母会の心得としてお世話役のお母さんに教えてもらったことだ。問題意識をもち、少しでも良くしたいという気持ちは分かる。けれども本当に問題があるならば、慎重に行動したほうが良い。

可能であれば、ややこしい案件は信頼できる役員や会長、団の代表者に任せるのが理想的だ。

 

 

「?」と思う事もまずは様子を見る。

お母さん達がお揃いのTシャツを着ているのに違和感を感じたり、監督、コーチへのお茶出しに対して何で?と思う事もあるかもしれない。

 

私達はTシャツを揃えていなし、コーチは自分の給水は自分で用意する事になっているのだけど、まあ、理解できる。

 

ハッキリ言って、スポ少のお手伝いはキツイ。でも、そのキツさを一緒に乗り越えてきたお母さん達は、戦友のような感覚になったりもする。きっとTシャツは私達もガンバって応援しよー!という連帯の気持ちの現れなのだろう。

 

お茶出しに関しては、せっかくの休みに炎天下に出て来て、審判をしてくれて申し訳ない、と思んばかっての事なのだと思う。そこは、いつもすみませんね。来週もお願いしますよ。と忖度しているのだ。実際、私も寒い日にコーチに熱いコーヒーどうですかぁ?なんて声をかける。

 

活動する中で、なんでそんな決まりや慣習があるのだろう?と思う事もあるかもしれない。でもそれは代々の保護者が試行錯誤の上、話し合って決めた事なのかもしれない。もちろん状況が変わり、改革したほうがよい事もある。それでもとりあえずは、ベテランのお母さんにこれってどういう意味があってやっているの?と聞くに留めて置いた方が無難だ。

 

試合では自分の子供はもちろんだが、チーム全体を応援するという気持ちで。


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たとえ自分の子供がレギュラーでなくても、当番は回ってくる。ここで、ああ、私は朝早くから何のために?なんて虚しい気持ちになっていたらスポ少はやってられない。

 

育成過程において、試合に出してもらえず、悔しかったり、つまらなかったりする気持ちを経験するのも勉強、上手な子のプレーを見るのも勉強、と考えて試合ではスタメンだろうがベンチだろうがチームの子供全体を応援するという気持ちで臨みたい。

 

上手でレギュラーの子供の親と、なかなか芽の出ない子供の親との間での確執に悩む投稿も読んだが、保護者はチーム全ての子供を応援するというスタンスがあれば解決出来るのではないかと思う。

 

低学年の頃は調子が良かったのに、高学年で伸び悩んだり、逆に卒団真近かになって急成長のような例もある。結局卒団までぱっとしなかったが、中学生になってからガツガツ頑張り出す子もいる。

しょせん育成過程の小学生。お母さん達みんなが長い目で子供達の成長を見守る事が出来れば雰囲気も良くなる。

 

スポ少の良い所・入って良かったと思う所

スポ少に入ると土日が潰れてしまい、家族の時間がもてない、小学生のうちに経験させたい様々な事に時間がさけない、などという声を聞くが、うちの場合は3年生までは試合数も少なく、サッカー以外の体験もすることができた。

 

他の用事で練習を休む事があっても団費が安いので気にならなかった。(スポ少の団費は2.3千円のところが多い)さすがに5・6年生になると、試合も増え、土日は殆どサッカーという感じだったが、高学年になる頃は子供本人が他のお楽しみよりもサッカーのほうが良くなってしまい、誘ってもついてこなかった。

 

 生活面でのメリハリがついた事は多いに良かった。

土日にサッカーがあると思えば、金曜日のうちに宿題や月曜日の用意を終わらせようとするし、土日にダラダラとゲームをする事も無くなる。

 

  親としては、子供達の成長を真近で目撃する事ができてとても良かった。

今、1番感じている事は、子供というのはある時、急に成長するものなのだということ。ずっとパッとしないでベンチを温めていたような子供がビックリの急成長!というのを今まで3人見たが、人の子であっても感動ものだ。ナイスプレーに対して、他の保護者から寄ってたかって、凄かった!凄かった!頑張った!と褒められる体験は、子供にとっても宝物になるのではないかと思う。

 

反対に親や先生以外の大人に怒って貰えるのもスポ少の特徴だと思う。

試合からの帰り、車のなかで騒ぎすぎてお前ら2度とうちの車に乗るなとコンビニに車を停めて説教をしたママ、合宿先のトイレで大騒ぎしているのを一喝して黙らせたママもいた。もちろん、監督やコーチには数え切れない程怒られている。

 

私は、子供達がたくさんの大人に本気で関わってもらうというのは、最近ではなかなかない、貴重な機会だと思っている。子供達には、そういう本気の関わりあいの中で成長していって欲しいと願っている。

そして、たくさんの大人に本気で応援してもらった子供は、今後起こり得る様々な困難にも強いのではないかと期待している。

 

 おわりに

これまで書いてきて、読んだ人がどう感じるか不安だ。

正直なことをいうと、ネット上ではスポ少の困った部分ばかりが目につくので、良い部分も伝えたかったというのが本音だ。

 

実際の活動の中で、私達の間では意識してはいるけれど、以外と話されないところを出来るだけ客観的に書いたつもりだけど、うわー、やっぱり私はカンベン!と思う方もいるだろうし、スポーツをやって来た人ならば、それ、当然でしょ。と思う事なのかもしれない。

 

私も、スポ少が全てとは思ってはいないし、人が集まれば、良い事ばかりではないと思っている。

でも、大変な分、子供と関わってきた確かな手応えがあるというのもまた事実だ。

たくさんのお母さんと知り合いになれたし、実際、わいわいやりながら子供達を応援するのは楽しいものですよ。

 

もしも子供に何かスポーツをと考えているならば、選択肢の一つとしてスポ少も考えてみてはどうかと思う。

 

あなたが良質なスポ少と出会える事を心よりお祈りします。

 

 

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