雨のち晴れ

子育て・考えたことやたわいのない日常を綴った日記です

出されたものは文句を言わず食え。

かねてより、子供達には出された食事に文句を言わず食べるよう言ってきたが、最近では反抗期に差し掛かったのか、肉が出てこないと憚りも無く「カッスッ!」などと言ってくるところが気に入らない。

今日は夕飯に御飯、味噌汁、焼き魚、納豆、ナスで何か一品と心に決めていた。

それでカスイなど言おうものならば、「はい、食べなくて結構!」と皿を片付けてしまおう。いや、それでは甘い。「これは日本の定番食である!きさまらそれでもニッポン人かっ!一列に並んで歯を食いしばれ!」旧日本軍鬼軍曹風に攻めようか、イヒヒッ…

 虫の鳴き始めた夕刻、ふと気が付くと網戸の向こうから、野菜炒めの匂いが漂ってくる。「お~、隣は野菜炒めかぁ」

ニラとモヤシを炒めているに違いない。それに旨味たっぷりの豚の油。続いてプーンと醤油の焦げる香ばしい香り。

ああ、たまらない。強烈に野菜炒めが食べたい。ええい、鯖はラップして冷凍庫だ。

私は財布を片手に近所のスーパーまでニラとモヤシと豚バラ肉を買いに走る。

 結局、飢えた少年達はより多くの肉を得ようと夢中で野菜炒めにがっつき、平和な夕餉を終えた。

 鬼軍曹の出番が無くなってしまった事は言うまでもありません…