運動会が終わり、次は社会科見学と何かと弁当を持って行く機会が増える秋。
小5の次男が言うには、
「もう、肉だらけ弁当やめて。」
肉だらけ弁当とは、6年男子で流行っている焼肉弁当の事だ。ご飯の上に肉がびっしり敷き詰めてある。
「何で〜?。あんなに喜んでたじゃん。」
「R君に肉多すぎじゃね?って言われるんだよ。」
R君とは、小さい頃から人をいじめる天才のような子である。上手にターゲットをいじめるのでなかなか尻尾を出さない。暫く離れていたのだが、今年はまた同じクラスになってしまった。ああ、またそんな事言っているのかと思う。
「人がどう言おうといいんだよ。自分が気に入ってるなら、気にすんな。堂々としてなさい。」
「やなんだよ~。言われたくないんだよ。」
「じゃ、お弁当一緒にたべなきゃいいじゃん。」
「じゃあ、ぼっちかよ~!」
次男のぼっち恐怖症。R君を敵にまわす=ぼっちになるらしい。
ぼっちで結構。楽しくないのにつるむ必要が何処にある。小ずるいR君に金魚のフンのようにくっついているよりマシだろう。とは思うものの、それも人ごとだから言えるのだ。実際、私もその場にたってみれば、そうカッコよくキメるのは難しいだろう。教室というのは逃げ場がないからなぁ…まして、体のわりには気が弱く、人間関係に未熟な次男には厳しいだろう。
毎日のように筆箱を落とされたり、遊びの延長なのだろうが、つねられて胸にアザをつけて帰ってくる。本人もやめて欲しいと思っているのだが、言えずに黙っているようだ。
話を聞いた長男が「オレが言ってやろうか」と言ったのだが、それは待てと言った。出来れば本人に解決してほしい。人に流されずに、自分の考えを確かに持つ。よく考えてみて欲しいのだ。
次男は口で言うのが苦手だ。低学年の頃は口より先に手が出てしまい、先生からよく電話がかかってきた。
手を出した場合、相手が先に嫌な事を言ったからというのは理由にならない。暴力は言い訳無用。全面敗訴だ。先生から連絡を受けた親は、苦虫を押し潰して菓子折りを買い、被害者宅に誤りに行く。悔し紛れに「お宅のお子さんにも問題はあると思うのですが。」なんて絶対言ってはいけない。トラブルがドロ沼化することになる。
次男もそれが分かっているので、最近ではすっかり友達に手を出す事は無くなった。
次男には、このままくだらないR君カーストの中で息苦しく生きるのか、孤高の自分ワールドを築くのか、難易度は高いが、適度な距離を保つ事でR君の攻撃をかわすのか、大いに考えたり、悩んだりして欲しいと思っている。
~と昨日までは書いたのだけど…
そう書きながらも、迷いがある。
やはり、次男には難しすぎる課題かもしれない。このあたりで大人の介入が必要なのではないか?
であれば、近くにある保護者面談でそれとなく先生に話したほうがよいか?
いや、先生からの評判がよろしくなさそうな次男にとって親の介入はかえって不利なのではないか。
などなど…
…難しい。難しいところだ。
弁当のおかずぐらいはかえてあげるけどね…