はじめに言っておきますけど、私はゲームに興じている子供を見るのが嫌いです。
なぜかというと、風呂に入れ、かたずけろ、もう寝る時間だよ、といった小うるさい私の言葉も「もうちょっと…」と言いながら聞き流されてしまって、どんどん、どんどんルーズになるからです。
他にもゲームによる弊害をあげればきりがありませんが、最もイライラするのがこういった生活の乱れです。私だってうるさいことをいちいち言いたかないのです。ご家庭でルールを決めて~といったアドバイスは耳にタコが出来るほど聞きましたが、あんな楽しい物、一度やり始めたら止められやしませんよ、ルールなんて破られるのは時間の問題です。
長男がニンテンドー・スイッチを欲しがって半年あまりたちました。長男が欲しい欲しいと言い出すたびに、私は簡単には手に入らないだとか、成績が下がるとか、高すぎて買えない、などと言ってかわしてきましたが、この夏、とうとう長男はニンテンドー・スイッチをゲットする為に様々なハードルをクリアしてしまいました。
お金は今まで貯めたお年玉などで買うと言います。それから一学期の期末と通知表は今まで見たことないような好成績をとってきて、ほら見たことか! だから買ってもいいでしょ? と言いました。
問題は商品があまり市場に出回っていないという点でしたが、今はけっこう出回ってきているようですね。夏休み中はまだまだ手に入らない状況でしたので、老舗スーパーに狙いを定めて毎日のように電話をして入荷状況を聞いていました。
内心、よくやるよ、と高を括っていた私でしたが、とうとう長男は明日入荷の予定があり、整理券が配られるとの情報を得たのでした。
「ママ、オレは明日試合だから行ってきてよ。頼むよ。おい、三男、おまえヒマなんだからママと一緒にいってくじを引いてきて。ママじゃなくて三男がくじを引いてよ。」
三男はくじ運がよいのでした。町内会のガラポンやコンビニのくじなどでは必ずティッシュ以上の物を持って帰ります。
私はしぶしぶ三男と出かけました。三男はアイスのひとつでも買って貰うつもりなのかルンルンです。私たちは開店と同時に指定の場所に並びました。整理券はすぐに配られました。私は28番、三男は29番です。まもなく整理券配布の終了のアナエンスが流れ、店員さんの説明が始まりました。本日の入荷は5台。並んだ人は37人とのことでした。そしてやっぱり、三男は当たりを引き当てたのでした。
あれ以来、長男はニンテンドー・スイッチに夢中です。
本人はやることが終わったからやっているんだ、自分はちゃんと計画的にゲームをしているのだと偉そうにほざいていますが、私は屁理屈をこねているだけで、以前より確実に勉強時間が減ったとみています。
でも言ったって無駄なので何も言わない事にしました。本人が気が付かなければ改善しないでしょう。
ああ。今から中間テストが楽しみです。