雨のち晴れ

子育て・考えたことやたわいのない日常を綴った日記です

中学生。不安定な君達へ 

 

もし、あなたが今、いじめられたり、いじめたりしているのなら、よかったら読んでみてください。

 

不安定な君たちへ


友達ってなんだろうね。落ち着いて、よく考えてほしい。
 
友達を見下げたり、バカにして面白がるのはいい加減にやめたらどうだろう。
なんでもかんでも言いたいことを言って許されるのは赤ちゃんだけです。
 
もし、今の友達とのつきあいがしんどかったら、離れればいいんです。
今の友達とのつきあいを切ったってたいしたことじゃない。
 
中学校のクラスや部活の友達が全てのように見えるかもしれないけれど、

それはほんの小さな世界にすぎない。世界は広い。

これから君達は見たこともないような景色をたくさん見て、
会ったことのないような人達と関わっていくんです。
きっとそうなります。君達の人生はこれからなんです。
 
もし、今、君が友達といてしんどいなら離れよう。
そして、今が最悪だと思ったら、一人で勉強すればいいんです。
今はとても自信がないだろうけど、やがて来る、君の輝く未来のために。
そうしているうちに、いつの間にか道は開けてくるものなのです。
これは本当です。

 

 

 

それは曇っているけど蒸し暑い日、あるお母さんからのLINEで私の知る所となった。

 

うちの子のことで長男君何か言ってない?

いや、何も聞いてないよ。

今、酷いいじめにあってる…

何それ?ちょっと待って。その話、電話にしよ。今かけるから。

 

 その子は物腰が柔らかくて性格がやさしい。ガツガツしてない。まじめに勉強もするし、私より字が上手い。長距離も短距離も速い。最近、背がのびてスラっとしてカッコよくなってきた。なーんの問題もない。

 

うちの長男とはあまり話をしないみたいだ。もっと仲よくなっても良さそうなものなのだが、学校でおとなしいという点での似た者同士では付き合いが発展しないのかもしれない。

 

話によると、いつもつるんで遊んでいるグループ内でのいじめだった。呼び出しておきながら待ち合わせに来ない、または姿が見えると一斉に逃げる、ちゃかしや悪口。LINE外し→その後自殺していないかと確認のLINE。ダメだと言っているのに無理やり家に泊まりに来てなかなか帰らない。等々。

 

 そのくせ、1体1で話すと個人的にはいい奴で、嫌なこと一つしないし、言わない。小学生の頃みたいに。まるで何事もなかったみたいに。

アイツ、何考えてんだろう?昨日のあれは何だったのか。やはり本当はあいつはいい奴なんじゃないか、流されてるだけじゃないかと本人は思っている。で、呼び出されればまたついて行っていじられる…

 

 いじめている面々は小さい時からよく知っている。知っているだけに想像はつく。影響力のある子が何か言ったりやったりすると、皆でそれに乗っかってしまうのだ。面白いから、楽しいから、どんどんエスカレートして止まらない。

楽しいこと、 面白いことが優先で人の気持ちなんて考えていない。やられた方がどんなに傷ついているのか想像もしない。だから罪の意識もない。恥とも思わない。何かにムカついたり、飽きればまた集団で誰かをいじって遊ぶ。

 

 要するに ただの『遊び』なのだ。「いじめ」という名の遊び。

 

本来だったら、先生、親を交えて話し合いをすべきで、主犯格には心から反省して親子で泣きながら謝罪してほしいところだ。けれどもそれは絶対にしないでほしい。それをする時は学校を辞めると決めるとき、というのが本人の希望なので、悔しいが大人達もこうして黙って見守っているのだ。中学生ともなると、親がどのタイミングで出ればよいかが難しい。

 

新学期が始まっている。

彼はとりあえず普通に学校へ行っている。もともと性格のよい彼が皆の目の敵になることはなかった。気がついたら味方もたくさんいた。

 

LINE外しに気が付いて、心配して電話をくれた先輩。

たまたま会って、あいつらのは遊びなんだから気にするなと言ってくれた友達。

もう少したてば周りが大人になってくる。流されてる奴らも真剣に勉強しないとヤバイことに気が付いて、だんだん主犯の奴らとのつきあいがしんどくなって離れてく。こういう時はじっと勉強しとけばいいんだよ。といった兄ちゃん。

黙って話を聞いてくれたお母さん。それが友達といえるのか考えろと言ったお父さん。

 

一概にはいえないけど、ちょっと気が付いたことがある。

小学生の時、あるどんくさい子がいじめられて 、親で話し合いをしたことがある。その時、いじめられるほうにも問題があるのよ。と言った人。そうそう、かわいい、かわいいで育ててきちゃったのよね。と言った人。彼女達の子供が大きくなってまた虐めている。あの時、 真剣に子供と話し合っていたら、こんな事には…とも思う。

どんな子でも問題を起こす。親は逃げずに向き合わないといけない。