このまえの朝、自転車置き場で、急いでるのにギャーギャー愚図っている子供をこっぴどく怒鳴っちゃったあなたへ。
巡り巡って、どこかでこの記事を見つけて、ほんの少しだけでも今の状況に風穴を空けることができたら幸いです。
私も、子供達が小っちゃい時は余裕がなかったし、必死だったので、忘れてしまった事が多いのだけど、キーッとなってヒステリックに怒ってしまったことが多々あります。
不思議とそういう場面は、ずっと憶えているんですよね…ホントに痛い。
なんとか穏やかに子育てをしたいと思っても、1人で奮闘しているとなかなか抜け出せない。心が疲れていると、感情のコントールがきかない。
ママ友に相談といっても、子供の性格も置かれている状況も違うので羨ましくなってしまうだけだったり…
育児本も何冊か読んだけれど、かえって自分はダメな親だと落ち込んだり…
それでも、酷いことにはならずに、なんとか乗り切って来られたのは何故だろうと考えると、読み聞かせていた絵本に救われた部分が大きいことに気が付きます。
絵本というのは子供のために書かれたものなのだけれど、親の心にも新しい風を送ってくれます。
不思議なもので、子供のためにと考え抜かれた絵と厳選された言葉の中に、
「ああ、ちょっと見方を変えればよいだけの事だったんだ」
と親の心にもスーっと入ってくるものを見出すことが出来るのです。
きっと疲れた心に説教くさい文章は響かないのかもしれませんね。
親目線でのちょっと偏った解説ですが、今でもずっと本箱にある、私が救われた絵本たちです。よろしかったら覗いていってくださいな。
- 作者: 中川李枝子,子どもの本研究会,大村百合子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1962/12/25
- メディア: 単行本
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ぐりとぐらの中川李枝子さんの本。名作はいつまでもいつまでも受け継がれるのですね。私も小さい頃大好きな本でした。
それにしてもしげるはあばれんぼうでわがまま。きかんぼうで癇癪持ちと全く困ったお子さんです。でも憎めないのはなぜだろう。それは、周りの大人の子供への温かいまなざしが感じられるから。ああ、こんなふうにきかんぼうは育っていくのだなあ、と思った一冊。我が家の困ったお子さんも世間に許されていいのだと感じられた一冊。
子供達がたいそう気に入って100回以上読まされた本。夜、目をさましたらお母さんがいないよお。じゃあ、一緒に探そうねというあらすじ。酒井駒子さんの絵の優しいタッチになんだかとっても癒される一冊。『あしたになったらおさかなをやこうねえ。あさごはんにたべようねえ。それからバスにのってじてんしゃやさんにいこうねえ。』このあたりのくだりが心にしみる。早く寝てくれよ~じゃなくて、こんなふうに寝かしつけたいなあと思った一冊。
『よるくま』を暗記するほど読まされて、もういい加減に違う本にしてほしくて、同じ酒井駒子さんならばと買った本。私ってダメなママだなあと思っちゃった時読みたい一冊。大丈夫。子供はそれでもママが好き。
- 作者: ジャックガントス,ニコールルーベル,Jack Gantos,Nicole Rubel,いしいももこ
- 出版社/メーカー: 童話館出版
- 発売日: 1995/01/01
- メディア: 大型本
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こいつはワルだね。 「ラルフは悪い。」とさすがのうちの子も言っていました。「ぼくはここまでわるいことはやらない。」読んだ後、なぜか子供達がおりこうさんになる本。こんなにやらかしちゃって、あそこまで落ちても、結局家族はラルフが大好き。どんなことがあっても味方だよ。というお話。私も子供を許さなくちゃね、と思わされる一冊。
- 作者: ジーンバン・ルーワン,アーノルドローベル,Jean Van Leeuwen,Arnold Lobel,三木卓
- 出版社/メーカー: 童話館出版
- 発売日: 1995/11
- メディア: 単行本
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ふたりシリーズでお馴染みのアーノルド・ローベルが絵を描いている本。
こぶたくんと妹のアマンダはかわいいんだけど、お母さんの仕事を増やすことばっかりしてくれる。読んでいるこちらが、もういいかげんにしてよっと言いたくなるけれど、お母さんはなかなか忍耐強い。でもいよいよさすがのお母さんも疲れてしまって、木の上に登り、一人にしてと言う場面があるのだけど、「そりゃ、クールなアメリカのママも疲れるわよね。そうか、私もちょっとだけ空でも見て、休憩すればいいのだ。」と気がついた一冊。
以上、アマゾンの貼り方が分かったのでうれしくなってつい、ベタベタやってしまいましたが、買わなくても小さな図書館でも大抵揃っているような名作ばかりです。
よい絵本というのはたくさんあるけれど、その中でも、読んであげる親のほうが癒されたり勇気づけられる本というのが時々存在するように思います。
私も試行錯誤しながら早13年。
いまだに子育ての悩みは尽きないですが、あまりクソ真面目にああしなきゃ、こうでなければいけない、と考えていると子育ては辛くなってくるということだけは分かってきました。
特に自我の強い子供はなかなか言う事を聞いてくれないですよね。
まあ、それも良し。それがあの子の個性なのだと、思ってしまえば楽になりました。
もし、子供の困った行動で他人に迷惑をかけたのならば、親が謝れば済むだけの話。下げる頭があるのだから、いくらでも下げてやろうと思ったら気が楽になりました。
小さい子を育てている時は、今日という一日を無事に乗り切ること。
それだけでもう充分に立派な事なのだ思います。
毎日本当にお疲れさまです。
忘れたいけど忘れられない、子供が小さい頃の私の痛い話です。お時間があればどうぞ。