右肩の関節が痛くて、あぁ、肩が上がらないなあと自覚したのは先週のことだった。
始めは変な寝方をしてしまったんだろう、まあ、そのうち治るだろうと軽くみていた。
それが、翌日、翌々日と段々と痛みが増し、後ろ手でエプロンの紐を結べないのはおろか、服の脱ぎ着さへ困難になってしまった。
なんだか肩が痛いんだよねと口外して回っていると、したり顔で、
「それが、50肩というもんなんです。私しゃ治るのに1年かかった。」
という、74才。
「私なんか痛くて車のハンドルも握れなかった、それが1年続いたのよ!」
という65才。
「やった、やった、去年。接骨院通って治るまで1年かかった。」
という51才。
あぁ。ショック!50肩の経験者が1年ものあいだ痛かったと口を揃えて言う。1年もこんな不自由な生活をするなんて困っちゃう。痛いなんてる場合じゃないのに…
それで、自分なりに考えて、利用者さんと一緒にご長寿イキイキ体操を真剣にやったり、ヒマさえあれば痛みに顔を歪めながら肩をぐるんぐるん回していたら…
なあんと一日毎に痛みが引いてきたのだった。今では肩を回すたはびに関節がコリコリ鳴って、なんとなく違和感は残るものの、全く生活に支障なく動かせるまで回復したのだ。
実を言うと、今日は、皆が1年痛かったのに、私は1週間で治ったのだと誰かにちょこっと自慢したいのだ。
だけど。そう。本当は自分でも分かっている。これは自慢するような類いの話なのではないということを。
痛みの度合いなんてものは、人により千差万別なのだ。しょせん、痛い、痛いと言いながらも、肩をぐるんぐるん回せる程度の痛みなのだ。
調べてみたら、むやめに肩をぐるんぐるん回すなんていうのはダメらしい。(治ってから調べるなんて順番が逆な訳で、我ながらアホだと思うが…)同じ肩の痛みでも、関節炎や首の骨に異常がある場合もあるし、リウマチや癌などの病気が原因ということもある。本当なら、医師の診断を受けてから、正しい治療をするべきなのだった。
ちまたでよく聞く50肩。
たかが50肩、されど50:肩。
実際なってみるとやはり辛い。予防のためには、日頃から肩を回しておくのが良いらしい。
お勧めはしないが、医者にかかる費用も時間もない、そんな私のような人はリスクを覚悟でぐるんぐるんを試してみてもいいかもしれない。
とりあえず、無理矢理ぐるんぐるん肩を回したら、50肩が治ってしまった事例として書き残しておこうと思った。
星空が恋しい今日この頃。