雨のち晴れ

子育て・考えたことやたわいのない日常を綴った日記です

小6次男。子どもは「欲」で伸びるのだった。

そうそう。中学校の三者面談に先駆けて、小学生組の保護者面談があったのだった。

 

保護者面談とは、親が教室へ出向き、担任の先生と10分程度、子どもの勉強や生活の様子について話しあうもの。子供は同席しない。

この時期、公立小学校はだいたいどこもこんな感じではないだろうか。

 

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この保護者面談。私にとって次男と3男の場合、実に気が重いのだった。

今の小学校の先生は昔の先生のようにガツンと親に文句を言うようなことはないのだけど、オブラートに包んだようにやんわりと問題行動を指摘されたりすると、それはそれでボデイブローのように効いてくるのだった。

 

あ~あ、行きたくないなと思う。行きたくないものに行くのは憂鬱だ。時間に余裕を持って支度したはずなのに、ついついだらだらしちゃう。

結局、ギリギリになって家を出て、自転車を猛烈な勢いで走らせるハメになり、知り合いのお母さんに「ガンボさん、原チャリかと思ったわよ~」と言われてしまった。

 

でも、今回次男の保護者面談は良い意味で私の予想を裏切る事になった。

 

教室に入り、先生の顔を見ると、つい癖で「いつもすみません」と言ってしまう私なのだが、私がまだ席に座らないうちから、先生は興奮ぎみに、

「がんばってるんですよー!」

と言うのだった。

「…?。何か、がんばってました?」

「テストです。100点をとりたいという欲がでてきたんですよ。」

「ああ。そういえば。何回かとってきましたね。」

「テストの前に"オレ絶対100点とる"とか、終わると、"うわあ、間違えた~"だとか騒いでいます。そぉれが大事なんです!それが欲しかったんですよ !」

「まあ、良い事だとは思いますけどね。でも、いつだか自分で点数の欄に自分で50.50.100って書いちゃって、先生、怒って訂正していましたね。」

「アハハッ。そういう事もありましたね。」

 

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そうなんだ。次男はテストを頑張っていたのかと思う。

あの子はなかなか100点がとれない。前日、しっかり漢字を勉強したように見えても、テストでは思いだせなかったり、算数では式の答えはあっているのに、何故か答えの欄に違う数字を書いたり、ヘーホーセンチメートルの2を書き忘れて減点されていたりする。とにかく、惜しい!ああ、残念!というのか多い。

 

いつも100点をとる子と残念な子の違いはソコなのかもしれない。100点をとりたいという「欲」。欲ね…。確かに欲がなければ、人間、動かないわな。

 

次男について、小学校の6年間で先生に良い事を言ってもらえたのはあの保護者面談が最初で最後かもしれない。私は嬉しさのあまり、思わず涙がチョチョぎれそうだった。

 

ただ、この「欲」がどの程度続くかは分からない。先週の漢字のまとめの50問テストでは、80点代と振るわず、どうせ僕はダメなんだよとテストを破ってしまった。焦って、

「オイオイ、悔しいのはわかるがそれじゃあ直しが出来ないじゃ~ん。」

と言ったら、直しは学校で済ませたからもうよいのだという。

 

ここでせっかく入ったやる気スイッチをOFFにしてもらっては困る。゛やれば出来たじゃない゛だとか、゛努力は報われる゛だとかを必死になって並べ立てたけれど、どうだろう。それもあまり説得力がないような気がした。

 

だって、いくら努力しても報われないことなんて世の中ざらにある。この私にも。

でも、努力してみなければ、報われないことも確かなのだ。やはり、逃げずに努力してほしい。

 

そんなこんなで、これまであの子は大丈夫だろうか、やる気があるんだか、無いのか、何を考えているんだか、イマイチ掴めなかったのだけど、一度は真剣に頑張ってみたのだと分かり、安心した。

あまり横からキンキン言わずに、とりあえずはこのまま見守ってみてもよいのではないかと思っている。

 

 その他、保護者面談では、先生から次男の交友関係での意外な一面を聞くこともできた。本来、そうなのだ。保護者面談とは、良いにつけ、悪いにつけ、親の知らない子どもの学校での顔を知ることができる場なのだった。

 

今回は行ってしまえばどうということのない保護者面談だったので、あんなに憂鬱がらなくてもよかったのだと思うと、ちよっと可笑しい。