何年か前、友達のうちにお茶のみに行ったときに、
「ご飯の支度もしたくなくなっちゃうくらいのめり込める本はないか。」
と聞いたことがある。
「あるよ。」
と言って奥からゴソゴソトと何冊か出して来てくれた中にこの本はあった。
あらすじは、Amazonの商品説明から、こんな感じ。
武島剛志と直貴は二人きりの兄弟だった。
弟の大学進学のための金がほしくて、剛志は空き巣に入り、強盗殺人の罪を犯してしまう。
服役中の剛志から直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる。
ある職場で疑いをかけられ、倉庫に異動させられた直貴のもとに現れた男性は、「差別はね、当然なんだよ」と静かに言うのだった――。
年月が流れ、家族を持った直貴は、ついにある決意をする。
人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。
友達は、
「(当時、中学生の長男君の)受験が終わったら『これ読んでみろっ』って渡すつもりなんだあ。」
と言っていたが、その後どうしただろうか。今度聞いてみよう。
この本は、派手な展開こそないが、一気に読み進められる。哀しくてやりきれないような気持にさせられる。
で、犯罪を犯すっていうことは、どういうことかということがわかる。
TOKIOの会見を見て、ふいにこの本を思い出した。
「弱さ」なのか「甘さ」なのか、「アル中」なのか「病気」なのかは分からない。
私だってこんな年になってもまだ弱いし、甘いし、ダメ人間だ。
それをしたことでれだけのものを失うのか、
どれだけの人の人生に影響するのかということを考えると。。。
恨み、哀しみ、後悔、贖罪、差別、残念。。。言葉がない。
これも凄すぎる本。三浦綾子さんの名作中の名作。