昨日、利用者さんの1人が子供の頃、近所の喘息のばあさんにナメクジを捕まえて持っていくと、お駄賃に一銭くれたという話をしていた。
なんでもナメクジは喘息の薬になるとかで、おばあさんは湯呑みに水とナメクジを入れてカプっと一飲みしていたというのだ。
マジで?
目が点。びっくりだ。
「ナメクジのどんな成分が喘息に効くのかしらねえ?」
と言ったら、
「知らんが、そのばあさん、90過ぎまで生きたから効いたんでないの?」
というので、ますますビックリだ。
喘息にナメクジまる飲み?ちょこっと調べてみたけれど、確かに昔そういう話はあったみたい。小林稔侍がテレビで、小児喘息を患っていた子供時代、咳き込むと母が心配してナメクジを飲ませたと話している。
ナメクジは漢方において、喘息、咽頭炎、腫れ物などに効き目があるとされ、一般に火で炙って乾燥させて粉末にして用いている。それが転じて、日本の民間療法で、喘息や咳嗽に生のナメクジをそのまま食べるようになったようだ。ふーむ…
でも、やはりナメクジだ。絶対に生で食べたりしてはいけないそうだ。
ナメクジからは広東住血線虫という寄生虫に感染する危険がある。広東住血線虫は好酸球性髄膜炎、失明、精神障害といった脳組織内での大きな病害作用を示すという。
感染源としては、食べないまでも子供がナメクジやカタツムリを手で掴むことからの経口感染にも注意が必要とのことだ。
この時期、子供がかたつむりやナメクジを捕まえた後はよく手を洗わせないといけない。 うちの子達も小さい頃は散々ナメクジやらかたつむりやらをいじっていたけれど、どうだったかしら…。
それにしても、じいさんばあさんは何を食っても大丈夫というのは何故だろうと思う。
中学の時、大正生まれのばあちゃんと弟との3人でお昼にたらこスパゲティを作って食べた友達がいた。
どうやらこのたらこが傷んでいたようで、友達は食後すぐにもどし、弟は遊びに行った先の団地で倒れて救急車で運ばれた。なのに、ばあちゃんだけは異常なし。ピンピンしていたのを思い出す。