雨のち晴れ

子育て・考えたことやたわいのない日常を綴った日記です

子ども会解散するってよ~進んで墓穴を掘る私~


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 皆様のお住まいの地域には子供会という組織はありますか?

 

子供会というのは、地域を基盤とした異年齢の子供の集団で、家庭や学校では経験出来ないけれど、子どもの発達にとっては不可欠な経験を与えることを目的として活動している団体です。

地域の諸機関・諸集団と強い連携をとっているのも、特徴のひとつでしょうか。

私も子供の頃、夏休みの早朝にラジオ体操をしたり、地域の祭りに子供枠として参加したものです。昔からありますよね。

 

私の地区においては、以前は子供会も盛んに活動していたのですが、時代の変化や子供の数の減少とともにその活動は縮小傾向にあります。

 

先日、とうとう私達の地区の子供会会員数が10名を割ったことをうけて、保護者の話し合いがもたれました。

 

 遠慮しながらも皆さん様々な意見が出ましたが、多方は子供会での活動を継続してもよいが、役員は難しい。といったところでしょうか。

 

話し合いのイニシアチブをとる役員の若いお母さん方は、この、めんどくさい子供会などは解散の方向へもっていきたいようでした。『皆さんも子供会役員などやりたくはないでしょう?私達も来期の役員を無理強いして恨みなんか買いたかありません。そもそも子供会って必要あります?はっきり言っちゃってないですよね?ならば私達の地域は一抜けしちゃいましょうよ!』っていう心の声を言葉の端々に感じます。

 

だけどね。役員経験のある私などに言わせれば、子供会の解散というのは、連合会や自治会との絡みもあり、かなりめんどくさいのです。そういうの分かってんのかよ?とは思いつつも、ご近所とややこしい事になるのもめんどうですし、黙っていようと心に決めていました。

 

さて、話し合いは進み、平等に全員が役員を経験してからの解散が望ましいのではないかという意見が主流になってきました。

もっともな意見だとは思うのですが、役員を経験していない方といったら、この春入学した新一年生の保護者だけになってしまいます。

「どうですか?○○さん、来年の役員のほう、可能ですか?」

なんて始まっています。鳩が豆鉄砲食らったような顔をした一年生の保護者の方も

「えーっと…子供会の役員てどんなことをするんですかね…?」

とかろうじて応戦しています。

 

私はこの辺りからもう黙っているのが辛くなってきました。これでは新一年生の保護者の方は役員を断るという選択肢がないに等しいはがりか、この地区の子供会解散という難題を押し付けられることにもなります。無責任というか、それは無いでしょ。と考えるのは私だけでしょうか?

 

私はもうこれ以上この状況に耐えられませんでした。そして、ついに言ってしまったのです。

「私、来年の役員やるよ。」

黙れ、黙って!という心の叫びとは裏腹に口が止まりません。

「役員経験あるから気持的にラクだし、来年やるよ。」

あ~あ。言っちゃた…フルタイムの仕事を始めたばかりですし、来年はPTAのノルマも残っています。

 

すかさず元会長の6年生の保護者の口角が上がるのを横目で確認しました。彼女がまとめに入ります。

「私、来年卒業しちゃうのに口出して悪いけどさ、せっかくガンボさんがこう言ってくれているんだから、まずはお願いしては?一年生の保護者さんはもう少し様子を見てから引き受けられるかどうか考えてみたら?」

 

とりあえず、話し合いは終わりました。

 

人にはそれぞれ事情というものがあるし、考え方があるというのは分かるのです。子供会の存在意義が薄まっている現状も理解しているつもりです。皆さんが子供会を解散したいと考えるならば、それはそれで仕方のない流れだと思います。

 

ただ…

私が子供の頃は公道にチョークでケンケンパの落書きをしたり、公園でポール遊びをするのが普通だったけれど、今では許されない。こんな田舎でさえ、子供達の遊びの場は少なくなっています。

 地域の高齢化が進むなか、子供か騒ぐことにうるさい方が多く、子育て世代は肩身の狭い生活をしている現状において、子供会役員は唯一自治会に参加し、意見を述べる機会があります。『この地域にはこの位の子供がいます。ご迷惑をおかけしますが、みなさんよろしくお願いします。』と、地域の中で子供の立場からものを言える唯一の団体なんだけどな…。無くしてしまったらもったいないと考える私はやはり古い人間なのでしょうね。

 

私は決して怒っている訳ではないのです。ただ、皆さんが少しずつでも出してもよいであろう力を出し惜しみしている様子がちょっぴり残念なのです。

 

先ほど、「来年度、役員を引き受けていただくということで大丈夫ですよね?」と確認のLINEが入りました。

ため息をつきながら「大丈夫で~す♪」スタンプを返しました。